iPhoneは完全防水ではない！？知らないと後悔する“防水性能”について

iPhoneは7シリーズから“防水性能”が搭載されました。iPhone XSは更に防水性能が向上しています。
しかし、iPhoneの防水性能への過信は危険です！

今回は知らないと後から後悔するiPhoneの“防水性能”について解説していきます。

iPhoneの防水性能について

iPhoneの防水性能はIEC規格60529に基ずくIP67等級(7/7Plus/8/8Plus/XR)・IP68等級(XS/XSMax)です。
・・・？？？
急にそんなこと言われても意味分からないですよね。
ここでは防水性能の表記について詳しく解説していきます。

IEC規格60529とは

まずIECというのは国際電機標準会議(International Electrotechnical Commission)の略で、IEC規格とはIECが制定した国際規約のことを言います。
その国際規約の中にあるのが『IP〇〇等級』と表記される“IEC規格60529”があります。
この表記にある数字が防水・防塵のレベルを表しており、数字が大きい方が水や埃から守ってくれます。左の数字が「人体および固形物に対する保護等級(0～6)」で右の数字が「水の侵入に対する保護等級(0〜8)」となります。

◆左側の数字「人体および固形物に対する保護等級(0～6)」

0	保護なし
1	直径50mmを超える固形物体が内部に侵入しない。
2	直径12.5mm を超える固形物が内部に侵入しない。
3	直径または厚さが2.5mm を超える工具やワイヤなどの固形物体が内部に侵入しない。
4	直径または厚さが1.0mm を超えるワイヤや鋼帯などの固形物体の先端が内部に侵入しない。
5	粉塵が内部に侵入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害しない。
6	粉塵が内部に侵入しない。

◆右側の数字「水の侵入に対する保護等級(0〜8)」

0	保護なし
1	鉛直に落下する水滴によって有害な影響をうけない。
2	正常な取付位置より15°以内の範囲で傾斜したとき、鉛直に落下する水滴によって有害な影響をうけない。
3	鉛直から60°以内の噴霧状に落下する水によって有害な影響をうけない。
4	いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響をうけない。
5	いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響をうけない。
6	波浪または、いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響をうけない。
7	規定の圧力、時間で水中に浸漬しても有害な影響をうけない。
8	製造者によって規定される条件に従って、連続的に水中に置かれる場合に適する。原則として完全密閉構造である。

引用元:秋葉原の防犯カメラ・監視カメラの専門店 ワイケー無線

iPhone7/7Plus/8/8Plus/XRは「IP67等級」なので…
「粉塵が内部に侵入しない」「規定の圧力、時間で水中に浸漬しても有害な影響をうけない」となります。

iPhoneXS/XSMaxは「IP68等級」なので…
「粉塵が内部に侵入しない」「製造者によって規定される条件に従って、連続的に水中に置かれる場合に適する。原則として完全密閉構造である」となります。

数値は高いがやはり過信は禁物！

先程の数値の説明を見たら「iPhoneの防水・防塵機能はやっぱりスゴイ！」と思う方もいるかもしれません。しかし、その過信は危険です。Appleも公式で下記のように注意を促しています。

防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります。水濡れによる損傷は、保証の対象外となります。

引用元: (Apple公式サイト)

上記にあるように「防水性能は永続的に維持されるものではない」ということを理解した上で使用しましょう。そう、完全防水ではないんですね・・・
実際に筆者の周りにも新型iPhoneを水没させて壊してしまった人がたくさんいるんです・・・

防水ケースを使いましょう

アウトドア好き、よくお風呂でiPhoneを使用する人は“防水ケース”をオススメします。最近の防水ケースは非常に性能が良くて海の中で撮影ができたり、水没補償が付いている商品もあります。

まとめ

以上が「iPhoneは完全防水ではない！？知らないと後悔する“防水性能”について」でした。
最近のiPhoneは防水・防塵機能が搭載されて以前よりは耐久性が増したが、防水・防塵は永続的ではないということ、また水濡れでの損傷は保証の対象外であるという事をお分かり頂けたと思います。
もし海やスキーなどにiPhoneを持って行きたい場合は水没補償が付いている防水ケースがオススメです。
最後までご覧いただきありがとうございました。